仮面パフォーマンスの人類学

アフリカ、豹の森の仮面文化と近代

仮面パフォーマンスの人類学
著者 佐々木 重洋
ジャンル 人類学・民俗学
出版年月日 2000/11/10
ISBN 9784790708407
判型・ページ数 A5・398ページ
定価 3,960円(本体3,600円)
在庫 在庫あり

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カメルーンの熱帯雨林で著者が出会った仮面結社と呪薬の神。その儀礼とパフォーマンスの魅力をあますところなく描き、近代アフリカのダイナミズムをあぶりだす。また、憑依の演技性について、美的・感性的観点から斬新な解釈を施す。
序 章
 1 洗われた目/2 近代を生きるアフリカの仮面
 3 仮面、憑依、記憶された歴史/4 本書の構成
第1章 豹の森へ
 1 カメルーン、そしてフィールドへ
 2 エユモジョック村とクロス・リヴァー地方
 3 エジャガム(Ejagham)
第2章 エジャガムのオクム―各種の催しに登場する仮面
 1 エジャガムの「仮面」概念 ― オクムとンジョム
 2 結社と仮面/3 オクムを演じる社会
第3章 オバシンジョム ― 「呪薬の神」としての仮面
 1 エジャガム社会とオジェ(妖術)/2 結社と仮面
 3 託宣パフォーマンス/4 「超自然的力」の演出
第4章 仮面に刻まれた記憶
 1 エジャガムの仮面文化と歴史的経験の記憶
 2 語られる近代の歴史的経験/3 仮面儀礼と近代の「消化」
 4 儀礼における歴史的時間
第5章 継続するダイナミズム ― 新興の仮面結社と近代の「消化」
 1 オクア・アメット
 2 今という時代を「消化」する仮面文化 ― オクア・アメット誕生の背景
第6章 パフォーマンスの威力 ― 仮面儀礼、憑依を存続させる社会
 1 失敗した託宣/2 「よい」託宣パフォーマンスの条件
 3 パフォーマンス能力をめぐる「嫉妬」のエピソード
第7章 開かれた目へ ― 結論と今後の展望
 1 エジャガムの仮面文化
 2 アフリカの仮面と近代 ― 仮面儀礼と歴史的経験
 3 「アフリカ美術」のダイナミズムと同時代性
 4 仮面儀礼、 憑依を存続させる社会、身体パフォーマンス
 5 今後の課題と展望
注/資 料/付 表/参考文献/索 引

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