刑事法学の潮流と展望

大野眞義先生古稀祝賀

刑事法学の潮流と展望
著者 森本 益之
加藤 久雄
生田 勝義
ジャンル 法律・政治
出版年月日 2000/11/20
ISBN 9784790708445
判型・ページ数 A5・632ページ
定価 10,450円(本体9,500円)
在庫 絶版

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大阪大学名誉教授大野眞義先生の古稀を記念し、気鋭の執筆者26名によって編まれた珠玉の論文集。刑法・刑事訴訟法から、刑事学、医事法、警察行政まで、理論と実践との結合を見据え、先生の幅広い活躍を反映した、多岐にわたる論考の集大成。
第I部
 第1章 実体的デュー・プロセス論の現在 … 萩原 滋
 第2章 罪刑法定主義の理念と「権利性」について … 門田成人
 第3章 判例の不利益変更と遡及処罰の禁止 … 安田拓人
  ― 罪刑法定主義の自由主義的側面と責任主義の交錯 ―
 第4章 罪刑法定主義の歴史的断想 … 本田 稔
  ― ワイマール帝国憲法116条による刑法2条の侵食 ―
 第5章 抽象的危険犯の処罰根拠 … 北野通世
 第6章 条件関係について … 成瀬幸典
 第7章 被害者の瑕疵ある意思に基づく行為の取扱いについて … 須之内克彦
  ― アメルンク説の検討を中心に ―
 第8章 緊急避難の法的性質について … 生田勝義
  ― 可罰的違法阻却説の展開 ―
 第9章 過失犯における刑罰法規の明確性 … 佐久間 修
  ― 構成要件的過失と行政取締法規の関係について ―
 第10章 法人の刑事責任に関する一考察 … 佐藤雅美
  ― イギリスにおける動向に関連して ―
 第11章 死刑廃止論と哲学的センチメンタリズム … 駒城鎮一
 第12章 フランス中近世における刑罰思想について … 鈴木教司
 第13章 財産罪の体系 … 筑間正泰
 第14章 海上犯罪とその問題点 … 廣瀬 肇
 第15章 条約上の海賊行為 … 村上暦造
第II部
 第16章 現代の先端医療と刑事法 … 石原 明
 第17章 新「臓器移植法」における問題点の検討 … 加藤久雄
  ― 「法の見直し」への若干の提言 ―
 第18章 臓器移植法の問題点とその見直しにむけて … 松宮孝明
 第19章 出生前診断と人工妊娠中絶 … 田中圭二
  ― 母体保護法14条1項1号の「身体的理由」の適用可能性について ―
第III部
 第20章 「イギリス」刑事法律扶助制度の変容 … 小山雅亀
  ― 1999年司法アクセス法を中心に ―
 第21章 台湾における自訴(被害者追訴)制度 … 黄 朝義
 第22章 自白の証明力評価について … 上田信太郎
 第23章 警察行政をめぐる当面の問題についての一考察 … 菅沼清高
  ― 「警察官僚」の体験的視点から ―
 第24章 「公害事犯」の取締りから「環境犯罪」の取締りへ … 石井隆之
 第25章 刑務所の現状と若干の課題 … 金谷重樹
 第26章 人権擁護と刑事政策の役割 … 森本益之
あとがき/大野眞義先生略歴および主要著作目録

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