歴史と想像力

ルネサンス、宗教改革、フランス革命、ナチス ― シラー〈戯曲〉、マイヤー〈小説〉、ツヴァイク〈評伝〉などフランス革命から第二次世界大戦に至る激動するドイツ語圏で生まれた歴史文学から西欧近現代史を読み、作家の歴史観をとらえる。

序

第一章　シラー『メアリー・スチュアート』
　 ― 女王同士の対立 ―
第二章　シラー『オルレアンの少女』
　 ― 共同体と国家 ―
第三章　マイヤー『ユルク・イェナッチュ』
　 ― 三〇年戦争をめぐる文学 ―
第四章　マイヤー『アンジェラ・ボルジア』
　 ― ルネサンス小説 ―
第五章　ツヴァイク『エラスムスの勝利と悲劇』
　 ― 宗教改革期の対立I ―
第六章　ツヴァイク『カステリョ対カルバン ― 権力と闘う良心』
　 ― 宗教改革期の対立II ―
第七章　ヴォルフ『ボーマルシェ、または〈フィガロ〉の誕生』
　 ― フランス革命I ―
第八章　ホルヴァート『フィガロの離婚』
　 ― フランス革命II ―
第九章　カイザー『クラヴィッター』と『英国放送局』
　 ― ナチス政権下のドラマ ―

あとがき／人名索引