神をつくる

西アフリカの経済活動や地域社会史、そしておびただしい儀礼実践から、人とモノとの豊饒な関係が浮かび上がる。かつては「奴隷海岸」とよばれたベナンに今なお息づくブードゥ（神霊）信仰の実態を、豊富な民族誌的記述によって明らかにする。

序章／議論の視座
第一章／ベナンのアジャ社会
第二章／アジャ社会における運命と霊魂
第三章／アコとアコのやり方
第四章／神々をめぐる経済
第五章／神とモノをつくる儀礼
第六章／結論
　 ― アジャ社会の人とモノ ―
補論／ヴォドゥンの現在
　 ― 民主化と伝統信仰 ―

本書の主要アジャ語語彙集
年表 ― ベナン湾岸地域略史 ―
参考文献