日本哲学の多様性

21世紀の新たな対話をめざして

日本哲学の多様性
著者 野家 啓一 監修
林 永強
張 政遠
ジャンル 哲学・思想・宗教
出版年月日 2012/12/20
ISBN 9784790715795
判型・ページ数 A5・254ページ
定価 2,970円(本体2,700円)
在庫 在庫あり

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世界に広がりつつある日本哲学と、中国や韓国などの東アジアの哲学、そして西洋哲学とが交差するところに「同化」と「異化」が生じ、それぞれの伝統から新たな知の地平が拓かれる――その可能性を多角的に描き出した意欲的論文集。
緒 言 (林 永強・張 政遠)

第1部 日本と哲学
 第1章 実践概念のオルタナティブとしての「行」
     ―日本哲学の将来性という視点から
(ジョン・C・マラルド/訳=竹花洋佑)

 第2章 ポイエーシスとノエーシス
     ―西田哲学の可能性と課題(大橋良介)

第2部 日本の伝統思想と哲学
 第3章 一者への還元と「名」の媒介性
     ―法然思想の現象学的解釈・試論(田口 茂)

 第4章 グローバルとローカルの間で
     ―グローバル時代における「一即多」の可能性(ゲレオン・コプフ/訳=竹花洋佑)

第3部 西田哲学のポテンシャル
 第5章 科学哲学者としての西田幾多郎(野家啓一)

 第6章 西田幾多郎の「場所的論理」と時間性における「包含的」言語の可能性 (ジャサント・トランブレー)

 第7章 西田幾多郎の「場所の論理」の内在的転回   (黄 文宏/訳=廖 欽彬)

 第8章 西田幾多郎の哲学におけるポテンシャルとリミット(張 政遠)

 第9章 高山岩男『世界史の哲学』をめぐる諸問題
     ―鈴木成高との論争を手掛かりにして    (菅原 潤)

第4部 日中韓の哲学
 第10章 井上哲次郎と蔡元培における近代倫理学の構築(陳 ?芬)

 第11章 日本と中国の哲学における「同化」と「異化」(林 永強)

 第12章 思惟と知覚
     ―西田幾多郎と朴鍾鴻は身体を持った主体であるのか(許 祐盛)


解説 「同化」と「異化」の弁証法(野家啓一)

●人名索引

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