『私は男でフェミニストです』が『図書新聞』で書評されました!

『図書新聞』(2022年2月12日)に、『私は男でフェミニストです』の書評が掲載されました。 

評者は、桃山商事代表の清田隆之さん。

「男“なのに”」でも「男“だから”」でもないことの重要性に触れながら、「男“で”フェミニストです」と宣言するに至る著者の「葛藤や自己省察、学びや対話の積み重ね」が刻まれた本書を、高く評価してくださいました。

「母親のエピソードから始まっているのは、それが著者のアキレス腱になっているからだろう。家庭内で理不尽な光景の数々を目の当たりにしたことと、自分の半生がそんな母の犠牲の上に成り立っているという紛れもない事実……この股裂き状態が〈フェミニズム思考〉の源泉となっている」

「では、著者にとってのフェミニズムとは一体どういうものなのだろうか。それは「事実を直視する」ともいうべきもので、テキストの大半が「環境」や「構造」の描写に割かれていることが物語っている」

「何かを言えば即座に自己矛盾というブーメランが刺さりかねない状況の中で、焦らず、腐らず、開き直らず、ヒロイズムにも過度な自罰にも走らず、考えることと言動を見つめ直すことを続けた著者は、最後、学校で受け持つ男子生徒たちとの対話へとまい進していく。国語教師として教科書に出てくる小説なども題材にしながら粘り強くフェミニズムの重要性を伝えていく姿は感動的ですらある」

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