- イベント
祝・カンヌ国際映画祭〈最優秀女優賞〉ダブル受賞!
第79回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門にて、ヴィルジニー・エフィラ氏&岡本多緒氏が〈最優秀女優賞〉をダブル受賞するという歴史的快挙が達成されました!心よりお祝い申し上げます。
世界中から熱い視線が注がれる本作ですが、実は、岡本多緒さん演じる「真理」が手がける劇中劇の決定的な着想源として、弊社刊、松嶋健著『プシコ ナウティカ――イタリア精神医療の人類学』が極めて重要な役割を果たしています。
劇中劇のタイトルは、「近づいてみれば、誰もまともな者はいない(Da vicino nessuno è normale)」。
これはまさに、『プシコ ナウティカ』のカバー背景にデザインされている、イタリア精神保健の伝説的なモットーそのものです。
本作におけるこの劇中劇は、『ドライブ・マイ・カー』における、チェーホフの「ワーニャ伯父さん」と同じくらい映画の重要な要素となっています。
介護施設を舞台とする原作から大いに飛躍した映画の物語を紡ぐにあたり、濱口監督は本書から「静かな、深い衝撃を覚えた」と語り、次のような強靭な推薦コメントを寄せてくださっています。
濱口竜介監督 推薦コメント
松嶋健さんの、イタリア地域精神保健をめぐるフィールドワークから編まれた強靭な思考。私は本書で初めてフランコ・バザーリアというイタリア精神医療の改革者を知って、静かな、深い衝撃を覚えた。
それがそのまま『急に具合が悪くなる』の劇中演劇の題材となっている。
それのみならず介護施設を舞台とする原作から大いに飛躍した映画の物語を紡ぐ際に、本書が示す「〈人間〉に対するアニミズム」という言葉が、ひとつの大きな指針となった。私たちの社会は、そもそも人間を魂を持つ存在として扱っているか?
『プシコ ナウティカ』とはどんな本か?
本書は、文化人類学者・松嶋健氏が、イタリアのトリエステで精神病院を廃絶させたフランコ・バザーリアらの実践を、緻密なフィールドワークによって描き出した人類学のロングセラーです。
- 狂気と正気の境界を問い直す: 隔離ではなく、地域の中で共に生きること。
- 「人間」を取り戻すための闘い: 魂を奪われた人々を、再び「魂を持った存在」として見つめること。
- 現代社会への鋭い批評: 効率や管理が優先される現代において、私たちが失いかけている「アニミズム(魂を感じる力)」を再発見します。
編集部より:映画を観る方へ
映画を観る前に読めば、劇中劇のセリフ一つひとつが持つ「重み」が変わります。
映画を観た後に読めば、物語の背後に広がる深い知性と慈愛の深淵に触れることができます。
「不可能なことは可能である」(p.153)
「健康な者たちははたして本当に生きているのか」(p.433)
など重要なセリフの背景もよくわかります。
世界が注目する濱口作品の「核心」に触れるための一冊、ぜひこの機会にお手に取りください。
■映画情報
『急に具合が悪くなる』
6月19日(金)全国ロードショー
出演:ヴィルジニー・エフィラ、岡本多緒、長塚京三、黒崎煌代
監督・脚本:濱口竜介
原作:宮野真生子・磯野真穂著『急に具合が悪くなる』(晶文社)
提供:Soudain JPN Partners フランス=日本=ドイツ=ベルギー合作
配給:ビターズ・エンド
製作:Cinefrance Studios、オフィス・シロウズ、ビターズ・エンド、Heimat Film、Tarantula
フランス=日本=ドイツ=ベルギー合作
©2026 Cinéfrance Studios – Arte France Cinéma – Office Shirous – Bitters End – Heimatfilm
– Tarantula & Gapbusters – Same Player – Soudain JPN Partners
公式サイト:https://www.bitters.co.jp/soudain/
カテゴリ別お知らせ
- PR
- 重版
- 正誤
- NEWS
- NEWS
- NEWS





