『ソシオロジ』で『自閉症が文化をつくる』が書評されました!

『ソシオロジ』第68巻第3号で、竹中均著『自閉症が文化をつくる』が書評されました。

評者は愛知大学の樫村愛子先生です。

書評では、まず竹中先生が展開されてきた自閉症論の流れを、これまでの著作を取り上げつつ紹介されています。

つぎに、本書を解題するなかで、

……本書のタイトルが掲げる「自閉症が文化をつくる」とは、……自閉症学/障害学の発想による、自閉症差別社会の脱構築としての「自閉文化」宣言でもあるだろう。

……「自閉文化」の発想は、〔社会を〕定型発達の内部から脱構築しようとするよりラディカルな視点を提供しているといえるだろう。

と評してくださいました。

ありがとうございます。

『ソシオロジ』には、「書評に応えて」という、著者からのリプライを掲載する欄があります。

そこでは、竹中先生が、自閉症的な主人公が活躍するドラマ『アストリッドとラファエル 文書係の事件録』なども取り上げつつ、自閉症や社会性をめぐって、精神分析とともに、神経科学の成果をも視野に入れた今後の展開を語っていらっしゃいます。

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