洛北岩倉と精神医療

精神病患者家族的看護の伝統の形成と消失

洛北岩倉と精神医療
著者 中村 治
ジャンル 社会
出版年月日 2013/09/20
ISBN 9784790715993
判型・ページ数 A5・164ページ
定価 2,090円(本体1,900円)
在庫 在庫あり

この本に関するお問い合わせ・感想

精神障害者を施設等に閉じ込めず、一般民家で預かって、共に暮らしていた京都洛北・岩倉。本書は、その歴史を著者長年にわたる聞き取りと地元に残る史料により解明し、地域で精神障害者を看護していくためのヒントを得ようとする試みである。
はじめに
序 章
第1章 岩倉の大雲寺と精神病とのかかわり始め
第2章 後水尾上皇と岩倉
第3章 大雲寺十一面観世音菩薩の開帳と参籠人の定着
第4章 大雲寺参籠人の病気の種類
第5章 参籠人の受け入れ体制 ―実相院・大雲寺・法師・茶屋―
第6章 参籠人受け入れの拡大と「強力」
第7章 後三条天皇第三皇女に関する伝承をめぐって
第8章 京都癲狂院の設立と岩倉における精神病患者預かりの禁止
第9章 京都癲狂院設立をめぐる不自然さ
第10章 岩倉と久世における精神病患者処遇批判の不自然さ
第11章 京都癲狂院設立理由再考
第12章 岩倉癲狂院の設立と茶屋の反発
第13章 岩倉癲狂院から岩倉精神病院、岩倉病院へ
第14章 岩倉病院の土屋院長と保養所(宿屋)
第15章 呉秀三と精神病患者の家族的看護
第16章 岩倉の保養所における精神病患者の家族的看護
第17章 保養所・農家における患者預かりの黙認とその理由
第18章 岩倉における精神病患者の家族的看護がかかえていた問題
第19章 戦争と食糧事情の悪化
第20章 岩倉病院の閉鎖
第21章 保養所の終わり
第22章 看護人による看護の終わり
第23章 岩倉において家族的看護を可能にしたもの
第24章 暮らしの変化と精神病患者家族的看護の伝統の消失
終 章
参考文献
岩倉精神医療史略年表
おわりに
●索 引

シェアする

このエントリーをはてなブックマークに追加

関連書籍

同じジャンルの商品